緘黙時代〜学校、家以外の私〜

外出しても家族以外とはほぼ話せませんでした。

 

例えば、レストランに行ったら注文は自分で言えず、家族に言ってもらってました。

小学校低学年のある日、おつかいを頼まれたんです。

店員さんに買いたいものを伝えられず、買うもののメモは渡せたものの、その商品の一つが売り切れでした。

それ以外の商品はあったのに何も買えず帰ってきました。

 

病院でも症状を伝えるのはほとんど家族、美容院でも注文するのは親、雑談も出来ませんでした。

 

外出先で会うお店の人には話せないけど、外でも家族とは普通に話していました。

しかし、学校のクラスメイト等知り合いに会うと急に話せず表情も硬くなっていました。

 

なるべく店員さんに関わらないよう、自分でジュースを買うのはほとんど自販機でした。

 

買い物するときはほとんど親と一緒じゃないと出来なかったものの、中学になると、親離れしていき、一人で買い物に行くようになりました。

どうしても声を出さなければいけない場面があります。

聞き取れるか取れないくらいの小さな声で話してたと思います。

家で話すような声は出なかったです。

自分の声じゃないような、そんな感じでした。