高校①

憂鬱な気分は抜けないまま高校入学。

なんとか気を振り絞り、学校へ向かいました。

 

高校は話せるようになりたいと、遠くの高校を選び、結果知り合いはいませんでした。

人生を変えたい。

ただ、普通に友達を作り普通に楽しい高校生活を夢みていました。

 

高校に入り、誰も私の過去を知らない環境の変化により、私は学校という場で初めて声を出すことができました。

しかし、普段家で出すようなハキハキした声ではなく、聞き取りにくい小さな声だったと思います。

出席確認の返事や、授業の発表は何とかできてました。

しかし、クラスメイトと気軽に話すことは難しかったです。

自分から話しかけることはできず、じっと座っていたら話しかけてくれる子はいました。

しかし、会話を続けられませんでした。

次第に、クラスメイトの中で「おとなしい子」というイメージが広がり、

「〇〇って言ってみて」など派手なグループにいじられ笑われたりしました。

相手は、悪気はなかったと、むしろ仲良くなりたい気持ちもあったのかな?と思いますが、私はそれが辛くて辛くてたまりませんでした。

 

1ヵ月も経たず学校に行くのが辛くなりました。

親にそのことを訴えると、休むのを許してくれず学校へ行くしかありませんでした。

 無理をして行きましたが、やはり限界がきてしまい、親に学校へ送ってもらったものの教室には入れずという日もありました。

 

クラスメイトには、私の過去を伝えませんでしたが、何人かの先生には伝えました。

幸いなことに、伝えた先生には理解していただき、なかなか言葉が出てこなかったり、行動が遅くても優しく待ってくださいました。

 

泣きながら登下校した日もありました。

 

心の調子が悪く、休んだこともありましたが数ヶ月に1度でした。

 

理想とは程遠く、通うだけで精一杯でしたが、なんとか3年間通い卒業できました。